人と話すということ1
初めから話し上手な人なんていない。
私はむしろ、話し下手だった。
親父は、寡黙で、同時に話が途中で止まってしまうくらいの話し下手だった。
私は、受け答えの面白さより、話しの初め方、まとめ方、終わり方の怖さを嫌というほど経験していた。
ほんの時々だが、話相手が何んの反応もしないと、恐ろしいほどゾッとすることがある。