特別な幸せを得る極意。
  私は、もっと早く気がつけばよかった。
  幾度も取り返しのつかない失敗をし、それを繰り返し、長い時間をかけてきた。
  まだ、ようやくわかりかけてきたところだ
  だから、まだ充分とは言えない状態だ。
  だが、それを、勿体ぶらずに、教えてあげる。
  なぜ不完全な状態で、教えようとするのか、それは私のように取り返しできない失敗を少しでもせず、私の知った近道を通って、少しでも早く苦痛から離れて欲しいからだ。
  不完全な私の言葉そのままを覚えるのでなく、私の言葉を昇華させ自分の言葉、自分のモノにして特別な幸せを得て欲しい。

  では、教えよう。
  一番始めは、これだ。
  おっと、一番始めは、すぐに伝えるとなんだそんなことか、と軽く受け取られてしまうことだから、ここで勿体をつけて言っておかないといけない。
  地味だが、重要だ、そして、これができていないから必ず失敗するのだから。
  逆に、これができれば怖いものはないと言うことだ。
  確実に自分のモノにして欲しい。
  それは、
  【自分の立ち位置を正しく自覚する】  ということだ。

  立ち位置の自覚が甘いと必ず失敗する。
  基準は、常識、年齢、地位、所得など当たり前な尺度を使う。
  君は、あれほど私が、念を押していたのに、案の定、なんだそんなことかと思っているでしょう。
  軽く考えないで欲しい、自分がしてきた失敗を思い返して欲しい。
  どこから間違えたのか。
  それと、失敗にまだ気がついていないこともある、自分の失敗とは。
  だから、時間はかけなくていいが、何度も見方を変え自分の立ち位置を見なおすことだ。
  自信を無くしそうになるかも知れない。
  でも、振り返るといい、気づいていない時よりは、少なからず成長しているはずだ。
  しっかり自覚しておけば次のステップは難しくない。
  というか、これがしっかりと自覚しておかないと次には進めない。
  これができれば、もう完成に近い。
  立ち位置の自覚は、分相応を自覚することで更なる上のランクを諦めるという側面も有るにはある。だが、私はそれで幸せになると言いたいのではない。
  立ち位置、そこは絶えず出発点だ。