Sさん通信パート3 8

家が完成した。Sさんを病院から一時帰宅させた。
昼はパンにした。
立て替え祝いにはならないと思ったがM子さんがSさんはパンが好きだからという。
パンは朝から作り始めた。チーズとくるみを入れた。塩砂糖はレシピどおり。
前の夜、塩砂糖を減らしたから娘に味がないと言われてしまった。
Sさんは1時間半掛けてパンを食べた。
美味しいと言いながら。
お腹を壊すのではないかと心配するくらい食べ続け食べ終わってから堪能したと言った。
一時帰宅は11時から4時までと思っていたが、M子さんが14時と書いたらしく出ようと思ったところに病院から心配して電話があった。
病院に着いた時にはリハビリの時間になっていて病室に療養師が迎えにきた。
リハビリ室の入口まで送り込んだ。
それが記憶に残ったのだろう、家に戻って2時間後に、両親がお見舞いにきたとSさんからM子さんの携帯に電話があった。