Sさん通信パート4 2

持ち込みはしないでください、と書いてある。
なのに、持ち込みしたヨーグルトをこぼしてしまった。
シーツを見てみると思いの他しみが広がっている。
タオル2枚を使って拭き取り始めた。
Sさんに横を向いてもらって拭いたが、乾いた色には戻らない。
バスタオルを濡れたシーツの上から掛けたがタオルがSさんの脇に触っている。
寝にくいし寝返りが打ちにくい。
抵抗があるが言わざるをえない。
だが、Sさんは乾くから言わなくてもいいと言う。
もしかしたら、今回のように自分の都合が悪いことは隠してきたのかな。
看護婦さんに有りのままを伝えたらそうですかと二人がかりでシーツの取り換えをしてくれた。
もちろん、ヨーグルトをこぼしたとしか言わなかったけど。