羞恥心

を無くしたくはない。だが、身体が動かなかったら仕方ない、我慢するしかないのかな。
Sさんは頑張れば動くのに、人に頼りがちだ。
今日、手すりを持ったまま、はい、と言う。
「おかあさん、自分でズボンは下ろしてください」というと、ようやく手すりから手を離した。
これでズボンの右側はSさんが下ろすだろうと思ったら、何処にあるか分からないと言う。
ここですよと腰に軽く触ると、一端手すりに手を戻した後、ようやく、たどり着いたようだ。
当然、最後まで一人では降ろしきれない、自分でしなさいなどと言うのは酷というものだ。
以前から左側のズボンとオムツの接着外しは私がしている。
Sさんは、初めは抵抗があったようだが、いまは、当たり前になってしまっている。