突然

とんでもないことを言い出した。
Sさんが、私死んでもいいんです、と。
私が歩かないと動けなくなりますよと言った後、返って来た言葉がそれだった。
朝から起き上がれない、脚が動かない、立ち上がれない、歩けないの連続。
歩けない、歩きたくない、と言った後、この言葉がトイレの入口で有った。
私はカチンと来て言った、自分のからだを大切にしてください。
本当に動かなくなったら一緒に住めなくなりますよ。と言わなくてもいいことまで、言ってしまった。
おかあさんが諦めたら私たちは頑張っている甲斐がないじゃないですかと、強く言った。