Sさんの歩く姿を写真

に撮った。
公開はしない。
本人に自分を客観的に見てもらうためだ。
撮ってすぐに見せ、腕と腰の角度について説明した。
そのまま、トイレに歩いてもらった。
足が出ない。
途中で私に時間が無くなってしまった。
目を離せない以上仕方ないから、脇を抱えてトイレに運んだ。
私の歯磨きが終えたところで見に行くと立ち上がろうとしている。
一旦座らせウォシュレットで流し、トイレットペーパーを千切って渡した。
私の用を終えて髭を剃りながら、様子を見に行った。
Mちゃんと呼んでいた。
M子さんは手が離せないんですよ、と言い、パンツを上げようとしたらお尻に紙が挟まってしまっている。
さすがに、私は拭けない。
M子さんを呼ぶから待っていてくださいと言い、M子さんにトイレに行ってもらった。
すぐに、戻ってきてM子さんが私に言った、ウンチが出そうと言っていると。

腰が

90度曲がり始めたのは、随分前のことだが、最近は更に曲がっている。
厳しいことを言って注意すると聞いていない振りをすることもある。
胃腸より頭が下にあったら、もどさない、はずはない。
歩いている途中で咳き込むのが合図だ。
そうならないように、10秒も経たないうちに、また、頭を上げてくださいと言い続けないといけない。
言われた時は、身体を伸ばすが、歩き出すと徐除に下がり始めている。
立場が代わって、同じ注意を繰り返されたら、私なら腹を立てる。
そうしないのは、仕方ないからだろう。
可哀想だが、叱咤激励するしかない。
放っておいたら良くないに決まっている。
だが、余りに私が左手の腕を伸ばしたりするからM子さんが止めてと言う。
腰は続け腕は止めることにした、良くないに決まっているけど。

左手が動かないだけでなく、
手首と肘の二ヶ所が「く」の字、いや90度に曲がり、脇はくっついてしまっている。
私は見る度にある思いにかられる。
何故、放っておくのか、自分の左手をと。
動かないのは仕方ない。
でも、動かそうともしない。
固まってしまうと何度も言っているのに。
実際、固まりかけているのだ。
私には苛立ちがある。
だから、見るたびに脇から腕を離し、肘と手首を真っ直ぐに伸ばしている。
その度に当然に痛がる、が我慢してくださいというしかない。
残念だが、すぐに元の位置に戻ってしまう。
毎日夕方、トイレに行くとき、毎週土日の送迎の車に乗るまで、が私が関わるタイミングだ。
嫌がる、痛がるなら、放っておけば良いと誰もが思うだろうが、それはSさんにとって一番良くないに決まっている。

ないだけでなく、手首と肘の二ヶ所が「く」の字、いや90度に曲がり、脇はくっついてしまっている。
私は見る度にある思いにかられる。
何故、放っておくのか、自分の左手をと。
動かないのは仕方ない。
でも、動かそうともしない。
固まってしまうと何度も言っているのに。
実際、固まりかけているのだ。
私には苛立ちがある。
だから、見るたびに脇から腕を離し、肘と手首を真っ直ぐに伸ばしている。
その度に当然に痛がる、が我慢してくださいというしかない。
残念だが、すぐに元の位置に戻ってしまう。
毎日夕方、トイレに行くとき、毎週土日の送迎の車に乗るまで、が私が関わるタイミングだ。
嫌がる、痛がるなら、放っておけば良いと誰もが思うだろうが、それはSさんにとって一番良くないに決まっている。

きついからと

Sさんは、私のトイレへの付き添いを嫌がる。
きついのは当たり前です、手抜きしたらお義母さんの為にならないと言った。
付き添わないとM子さんの休む時間が無い。
さっき、M子さんにできないと繰り返し言って、もう知らないとM子さんに怒られたでしょ、と言う言葉は呑み込んだ。
リビングの中央から杖だけで歩き始めてもらう。
身体が下を向きすぎて足が出にくい。
あまりに頭を下げるものだから、食べたもの飲んだものを戻してしまう。
だから、もっと頭を上げてと幾度も言い、それでも90度より下になれば、胸と首の間に腕を入れて、上体をくうっと起こす。
Sさんは、苦しいとか、腰が痛いとか言うが、このままだと戻してしまうよ、と言って弱音を打ち消す。
練習を途中で止めた分、歩いてもらわないといけない。
SさんがM子さんに出来ないと繰り返し言っている時に私は決めていた。
トイレの行き帰りは、殆ど歩いてもらおうと。

分からないものだ

近頃、M子さんに余裕がなくなっている。
私の調整休(月20日以上働けない)を変更しないといけなくなり相談したら、あなたは良いわね休みが有って、などと言い出した。
休みにのんびりしていたことなどないし、むしろ、甲斐甲斐しく動いている。
自負している私は、すぐにまくし、立てた。
あなたは、私がちょっと休んでいると、いつものんびりしていると思っているのではないかと。
M子さんは、最近新しい仕事を始めた。
更に余裕を無くしていると感じていたから、丁度、釘を挿しておいた方がいい。
ちょっとそう思った、だけなんだもん、じゃぁどうすれば良いの、黙っていれば良いのと私に喰ってかかる。
こうしなければ、なんて思わなくていいんじゃない、と言ったが他の言葉は見つからない。
仕方ないから、話題を反らせて、昨日の職場での笑い話をした。
東京の鐵道会社が運営している大手ホテルからFAXが届いた。ところが指名がない。
周りに覚えがないか聞いていくと、蒲郡にあるホテルならと言う。
あのね、良く聞いて、私は○○ホテルと言ったけどと言った。次の人に同じく聞いたら、ビジネスホテルの○○ホテルならと言うから、一体皆んな、何を聞いてるのと大笑いしたことを話した。
まてよ、ちょっとしたことにつっかかっリし始めたのは、私の方だった、と気が付いた。

耳栓してから

だろうか。
下の呼ぶ声で眼が覚めることがなくなった。
随分楽だ。
イラつきによる、Sさんへの当たりは柔らかくなったと思う。
でも、
耳栓で聞こえなくなったのではなく、

どうも雨戸を閉め暗くしたことで目が覚めなくなっただけのようだ。